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【対談 神津朝夫×根本知】

お知らせ / 2021.10.10

【対談 神津朝夫×根本知】
私は博士論文で本阿弥光悦と向き合いました。彼は書のみならず、茶の湯の世界でも秀でた存在でした。
それをきっかけに茶道にも興味が湧き、その後多くの茶人とご縁を持つことができました。書家という立場上、床の間に掛かる書に目が行くことは当たり前、しかしそこで出会うのは禅宗の僧侶の書ばかりでした。
仮名を専門とする自分としては、「この世界の仲間入りはできないんだよ」と突き放されているようでした。
そんな折、神津朝夫さんの本と出会いました。そこでは、利休の師は紹鴎ではなく、辻玄哉という連歌師だという論が力強く展開されていたのです。茶は禅だけではない、和歌にも目を向けろと。

鳥肌が立ったのを覚えています。
それ以降、国文学の論文を読んだり、和歌の思想書を読み耽るようになりました。そして文学を通して茶の湯へとつながる日本思想の流れをつかもうとしました。それが今回の「ひとうたの茶席」につながるわけです。
そして最後に憧れの神津先生と対談できたのは、この上ない喜びです。ぜひお読みいただけたらと存じます。

https://www.hitouta.com/post/対談:神津朝夫-根本知(前編)

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