雑誌『墨』特集（芸術新聞社発行）

お知らせ / 2022.01.06

創刊45周年を誇る書道専門雑誌『墨』（芸術新聞社発行）。
新年号の特集が30年ぶりに「本阿弥光悦」に決まり、僭越ながら私が監修および解説を担当しました。

学生時代から読んでいた憧れの雑誌。
自分が関われるとは夢のようです。

此度の企画では、まず光悦筆和歌巻の魅力を私の博論をもとに10ページにわたって解説しました。
そして、そのあとに楽焼の十五代吉左衛門、直入氏による光悦茶碗への眼差しについて、さらには大学時代の恩師、齋藤蒼青先生の書が掲載されています。

これらの取材についても私から編集部に提案し、実現しました。
ニッチな雑誌ですから、他分野との関わりもこれからは必要だと進言し、茶の湯の面からまず楽家を。

次いで書道界で載せたい方はいるかとのことでしたので、戦後の書壇を牽引した青山杉雨の門下でありながら、今では書壇と距離を置き、自由な書をなさる齋藤先生を推薦しました。私も受講した大学院の授業では、半期は下絵の制作、後期はそれに書をのせるという異端な授業を展開されていた大好きな先生です。

以上のように、私の趣向や我儘を多く聞いてくださった編集部に感謝申し上げます。

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書家 書道家 根本知 Nemoto Satoshi　オフィシャルサイト
(神楽坂・代田橋・日本橋書道教室）