根本 知 Nemoto Satoshi オフィシャルサイト - 書家 / ねもとさとし

葦手絵

葦手絵

葦手絵

葦手絵

電柱の風景を墨絵で描き、
電線に筆記体で
“The world is filled with words.”
と書いています。

「葦手」とは古くは平安時代にあり、
写経巻物の見返しに描かれた仏画の紙面に、
諸行無常などの文字を隠すように書かれた書体をいいます。

令和の世に現代的な「葦手」表現を、との想いで制作しております。

文人は竹を描きますが、私は電柱を描きます。

古来より竹と書の筆法には共通性が見出され多く描かれましたが、電柱も私にとっては書の線を鍛えるための一つです。

また、電線には筆記体にて以下の言葉が書かれています。これは仮名の筆法を意識して。

“Examine the background of the event itself. The world is filled with words.”
(そのものの背景を見よ。世界には言葉が溢れている)